『検閲カカイル』





















-1-


「ケンエツ解読出来たんかーあの凄いの」
「今オレに話しかけるな」
「何用の字だったのー　昔どっかで見た気はするんだけど」
「忍文字だった」
「ああ！そうかあ！そうだあ！で内容は？」
「ラブレターだな　長い」
「うそーヤダー　誰宛！？誰宛！？」
「手伝うなら教えても良い」
「イエッス！」
「うみのイルカ氏宛　木の葉から来た先生だよな」
「イルカ先生！？うっそオレ超話すよスゲー！」
「差出人はたけカカシだから慎重に訳せよ」
「えええええ！？」

















-2-


「ケンエツ君それもしかして」
「はい　うみのイルカさんからのお返事です」
「検閲とはいえ何だか悪い気がしますねえ　でどうなの」
「激怒されてますね　こっち来る前何かあったみたいです」
「ははぁ」

















-3-


「コレ‥まじもんじゃないすかね」
「量が逆だもんねえ」
「え純粋に恋のやりとりをしてるって事‥？　ヤダ内容は！？」
「謝罪の嵐　この前謝りに来たのにまた何かやったっぽい」
「来たの　はたけカカシ！？」
「ハハハ」

















-4-


「ケンエツー　イルカ先生の返事まだー？」
「ああ　来て無いなあそういえば」
「無視か〜」
「プライベートっぽいから流せ　それよりこの一筆箋怪しい」

















-5-


「やあ来ましたねえ」
「何て何て！？」
「謝罪　またお詫びしに来るらしい」
「ヤダーいつー？」
「書いてない　こういうとこが駄目なんじゃないか？」
「お　ケンエツ君　イルカ先生派ですか」

















-6-


「えイルカ先生早くない！？でも短けぇー！」
「"許すから来るな"って」
「さすがイルカ先生」

















-7-


「ケンエツ目ェかっ開いてる！」
「ああ　はたけカカシ　来た上にくっついた」
「ええええ付き合ってたわけじゃなかったん！？」
「多分な　ここへきて彼氏ヅラしてるから」
「カカイルか〜」
「しかしギリギリの内容だなあ　今回は大目に見るけど」
「ウチ　ピンクワードも厳しいもんね〜」

















-8-


「ヤダーイルカ先生ったら白紙〜！？」
「違う　ヨソの　もうひとふんばり」
「何だ〜　イルカ先生もしや無視？」
「ああそういえば来てないな‥妥当だろ」
「ひでえ！」

















-9-


「来ましたか」
「いやー今回はもう駄目すね　規制かけます」
「ほい　墨すったよ〜」
「どもですー」

















-10-


「えーイルカ先生が長い〜！」
「はたけカカシの手紙が真っ黒だったので叱ってる」
「イルカ先生って凄い人だよなー」
「ああ　呼ばれるわけだ」

















-11-


「えっ　はたけカカシ短い！どうしたん！？」
「また謝罪のお知らせ？　笑」
「そうだけどイルカ先生がウチ来たの
はたけカカシのせいらしく
それの謝罪に来るらしい」
「ほう　いつ」
「書いてない」
「駄目だ〜」

















-12-


「イルカ先生早い！短い！」
「止めてるけど..奴は既に向かって来てるんじゃないか」
「ああ..」

















-13-


「お〜今年も来たかケンエツおじさん」
「全く！判らない！腹の立つ！」
「ほんと一族で凄いよな〜ケンエツんち
凄いといえば、はたけカカシは？」
「来てないから来てるんじゃないか」
「どっちが　笑」

















-14-


「おっ　イルカ先生！」
「急ぎで異動になったから捜すなって‥」
「上にバレたかー」
「割に合わんよなぁイルカ先生」
「‥ねえ　ウチ　リークしてないよね！？」
「「「してない」」」

















-15-


「見直したっ！」
「何何　はたけカカシ？」
「イルカ先生の異動　はたけカカシの采配だった
一緒に赴任だから待ってるようにって」
「ヤダーどこいつー」
「書いてない」
「最後まで駄目だな‥」

〜完〜